朝のコーヒーやカップ麺、インスタント味噌汁など、一人暮らしの強い味方となる電気ケトルと電気ポット。どちらも簡単に短時間でお湯を沸かせることができ、非常に便利なアイテムです。しかし、毎日使うものだからこそ気になるのが電気代。「電気ケトルと電気ポット、一体どちらの電気代が安いんだろう…?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、電気ケトルと電気ポットの電気代を比較していきます。あなたにぴったりのアイテムを見つけていきましょう。
電気ケトルと電気ポットの違い
電気ケトルと電気ポットは、お湯を沸かすという点では同じですが、機能や電気代が大きく異なります。
- 電気ケトル
- 電気ポット
すぐに使いたい量のお湯を沸かすことができる家電です。保温のできるケトルもありますが、長時間の保温には向いておらず基本的には都度必要な量だけお湯を沸かします。
一度沸かしたお湯を保温しておける機能がある家電です。保温効果でいつでもすぐに、温かいお湯を使うことができます。お湯を再沸とうさせるタイプの電気ポットもあり、最近はこちらのタイプが主流となっています。
また、70度、90度など温度を設定して保温できる機能が付いているものも。赤ちゃんのミルクづくりに重宝しそうです。しかし、家電の重量やサイズが大きく、場所の確保が必要です。
電気ケトルと電気ポットの電気代比較
では、実際に電気ケトルと電気ポットではどちらの電気代が安いのでしょうか。ここでは、電気代を「消費電力( kW )× 電力料金単価 (円/kWh)× 使用時間(h)」で算出します。そして、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている電気料金単価31円/kWhを用いて電気ケトルの電気代を紹介します。
電気ケトルの電気代
お湯を1回沸かした場合の電気代を計算します。
条件
定格消費電力1300W(1.3kW)
室温・水温23℃でカップ一杯(140mL)を沸かした場合
お湯が沸いた時間 60秒
電力料金目安単価31円/kWh(税込)
1.3kW×60/3600時間×31円/kWh=約0.67
コーヒーカップ1杯分のお湯を沸かす電気代は約0.7円となります。
電気ポットの電気代
電気ポットで1回分沸かす電気代を計算します。
条件
電気ポット(容量2.2L)の消費電力量は1.1kWh/日で計算。(室温23℃、湯沸し2回/1日、再沸とう1回/1日、保温90℃で23時間/1日を想定)
1.1kWh×31円/kWh=約34.1
電気ポットで2.2L沸かすと、電気代は約34円となります。
電気ケトルと電気ポットを比較すると、お湯を沸かす回数にもよりますが、コーヒーカップのお湯を朝、昼、晩と1日3回沸かして飲んだとしても、電気ケトルの方が約32円お得です。
ただしこれは、沸かしている湯量が違いますので注意しましょう。電気ケトルで大量の水を沸かす場合、沸かすのに時間もかかり、電気代も高くなっていきます。また、ケトルの容量によっては何度も沸かす必要がある場合もでてきます。
家族が多く使用量も多い場合、何度も沸かす手間や時間がかかることを考えると、電気ポットの方が効率的になる場合もあります。
一人暮らしは電気ケトル、子どものいるご家庭は電気ポットなど、ライフスタイルに合わせて使い分けが必要です。
※電気代はあくまで目安です。使用環境や製品によって異なります。
まとめ
電気ケトルと電気ポット、どちらがお得かは、ライフスタイルによって異なります。今回の記事を参考に、自身のライフスタイルにぴったりの方を選んでみてください。