温かい鍋料理が恋しい冬は、カセットコンロで卓上調理を楽しむ方も多いはず。しかし、いざ使おうと思ったら「点火しない…」。カセットコンロは、正しく保管、確認をしないと、故障や事故に繋がる可能性があります。今回は、カセットコンロを安全に、長く使い続けるための正しい保管方法について解説します。ぜひ、一度確認してみましょう!
カセットコンロ・カセットボンベの保管場所
まず、カセットコンロとカセットボンベを保管する場所は、以下の条件6つを満たしているか確認しましょう。
- 火気のない場所
- 直射日光の当たらない場所
- 湿気の少ない場所
- 風通しの良い場所
- 子供の手の届かない場所
- 気温差がない場所
キッチン付近や暖房器具の近くなど、火を使う場所や高温になる場所には絶対に置かないようにしましょう。
直射日光が当たると、カセットボンベが高温になり、ボンベが膨張します。そのため、破裂・爆発などの危険を伴います。屋外の倉庫や車の中など、高温になる場所での保管はやめましょう。
湿気が多い場所に保管すると、本体やボンベがさびたり、故障の原因になります。キッチン下は、置き場として最初の候補かもしれませんが、水まわりで湿気が強いため、あまり向いていません。
換気が悪く、ガスが充満しやすい場所は避けましょう。
幼児や子どもが誤って触ったり、遊んだりしないよう、手の届かない場所に保管しましょう。
冷暖房などを使って気温差が激しくなる部屋も危険です。カセットボンベに結露が発生し、サビの原因となることがあります。
これらの条件を満たした上で、具体的な保管場所の例として、「日光の当たらないにある収納棚」、「屋内の物置」など、直射日光の当たらない場所が挙げられます。
カセットボンベの保管方法
カセットボンベとは、家庭用として普及している小型のカセットボンベで、カセットコンロやガス式のホットプレートなどの燃料として使用されます。小型で軽量なため持ち運びや保管もでき、スーパーやコンビニで簡単に手に入ります。カセットコンロがあればすぐに火を使えるため、防災グッズとしても人気です。
使用期限を守る
カセットボンベには使用期限があり、生産日から平均6~7年です。中のガス自体は劣化しませんが、容器の耐久性が弱まるとガス漏れなど危険な状態になる恐れがあるため、使用期限を守りましょう。
キャップをつける
保管する時は必ず付属しているキャップをつけましょう。何かの衝撃や圧力が加わった際のガス漏れを予防します。
カセットコンロから外す
カセットボンベは、1番強い火力でつけっぱなしにして約1時間は使用できる容量が入っています。1度で使い切らなくても、保管方法に注意すれば数回にわたり使用することもできます。そこで、注意してほしいのは、カセットボンベをカセットコンロにセットしたままにすることです。何かの拍子で火がついてしまう場合もありますので、カセットボンベの中にガスが残っていても必ず外して保管しましょう。
定期的な設備確認
カセットボンベの缶に表記されている製造年月日が使用期限を6~7年として、古くなっていないか確認しましょう。さらに、ガス漏れ防止のためのリングに変形や歪み、缶全体に異変がないか確認しましょう。当てはまるものがあった場合には、使用はせずに廃棄しましょう。
カセットコンロも点検が必要です。ゴム素材が使われている部分に劣化がないか、形に歪みはないか、点火のつまみはスムーズに使えるかを確認し、10年程度を目安にして買い替えしていきましょう。
カセットボンベの廃棄方法
1番安全なのは、カセットコンロでガスを使い切ることです。少量残った場合にガス抜きは向いています。また、カセットボンベ内にガスが残った状態にしておくと、清掃車内での火災や爆発を引き起こす原因となります。以下の廃棄方法を実践してみてください。
- カセットボンベを振って、”シャカシャカ”とした音がしないか確認する。
- 屋外で火の気のない風通しの良いところに移動する。※屋内の場合は窓を開けて換気しましょう。
- ガスのキャップを外す。
- 先端を下にして、先端部をコンクリートなどに押し付ける。
- ”シャカシャカ”とした音がしないか確認し、自治体のゴミの分類通りに廃棄する。
※ガスが入った状態で、穴を横から開ける行為は危険ですので行わないでください。
まとめ
今回は、カセットコンロの正しい保管方法について解説しました。正しく保管することで、カセットコンロを長く安全に使い続けることができます。また、災害時など、いざという時に備えておくことも大切です。今回の記事を参考に、カセットコンロを安全に保管し、快適な生活を送りましょう!