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2024.08.01

浴室乾燥機の設備は必要?電気代や注意点を確認して賢く利用しよう

夏の夕立やゲリラ豪雨にあった際にも、すぐに洗濯物を乾かせる便利な浴室乾燥機。天気や時間に関係なく干せるため、快適な暮らしを支える存在になりつつあります。しかし、いざ購入や利用頻度を考えてみると「本当に必要なのだろうか?」と疑問が浮かびますよね。本記事では、浴室乾燥機の機能などを解説し、洗濯乾燥機との比較をご紹介します。浴室乾燥機導入のメリット・デメリットを理解した上で、賢く活用していきましょう。

浴室乾燥機の機能

浴室乾燥機は、マンションや戸建て住宅の浴室に付いている空調設備のことです。乾燥のほかに24時間換気、冷風、暖房など1台にさまざまな機能が付いています。1番の特徴としては、乾燥機能を使い、浴室内で洗濯物を干すことができる点です。住宅が密集している都会の住宅やマンションでは、外干しが禁止されている場所も多く、部屋干しより匂いが気にならないことから設備のある物件は人気が出ています。

  • 乾燥機能:浴室内の湿気を強力なファンで排出し、洗濯物を乾かす機能です。雨の日や花粉の季節、夜間の洗濯物の乾燥に役立ちます。
  • 暖房機能:浴室を暖める機能です。冬場のヒートショック対策や、梅雨時の浴室の冷え込み防止に効果的です。
  • 換気機能:浴室内の空気を入れ替える機能です。カビや臭いの発生を抑制し、浴室を清潔に保ちます。
  • 涼風機能:一部の機種に搭載されている、夏場に浴室を涼しくする機能です。

浴室乾燥機の種類

浴室乾燥機は、設置方法によって大きく3つの種類に分けられます。

天井埋め込みタイプ(電気式浴室乾燥機)

電気式は電気を熱源として作動し、新築やリフォーム時に浴室の天井に埋め込むタイプです。機器本体が見えず換気扇カバーのみが見えているためスッキリとした見た目で、浴室空間を広く使うことができます。

天井埋め込みタイプ(ガス温水式浴室乾燥機)

こちらも機器本体は天井の中に埋め込まれているため、スッキリとした見た目ですが、ガスの給湯暖房熱源機と接続されており、熱源機で作った温水を使っているタイプです。ガス機器メーカーやガス会社の品番が記載されている場合に多く設置されています。

壁掛けタイプ

既存の浴室にも後付け可能なタイプです。設置工事が比較的簡単で、天井埋め込み型に比べて安価な点がメリットです。ただし、リフォームに適しているタイプですが、後付けが不可能な場合もありますので、リフォーム会社などに確認しましょう。

浴室乾燥機の1時間あたりの電気代

浴室乾燥機のランニングコストは、機種や機能、使用時間によって異なります。一般的に、「乾燥」機能を使った場合の消費電力は1200Wから1300W程度です。

例えば、消費電力1200Wの浴室乾燥機を1時間使用した場合は「37.2円」です。詳しい計算方法は下記です。(1kWhあたりの電気料金を31円として計算)

1200W ÷ 1000 × 1h × 31円/kWh=37.2円

洗濯物が乾くまで2時間から3時間程度かかるため、洗濯物を1回分乾かすのにかかる電気代は、「74.4円から111.6円」となります。洗濯物の量や浴室の広さによって乾燥時間は異なりますが、1回の使用で高くても数百円の電気代ということが分かりました。

室内で利用する乾燥家電はどれがお得か?

浴室乾燥は、室内で洗濯物の乾燥が便利にできると紹介しましたが、洗濯機に乾燥機能が搭載されている洗濯乾燥機の利用についても比較しておきたいですよね。洗濯乾燥器は、ドラム式洗濯機2種類と衣類乾燥器(縦型)の容量6kgで比較します。

浴室乾燥機 ドラム式洗濯機①(省エネコース) ドラム式洗濯機② 衣類乾燥機(縦型)
乾燥方式 温風乾燥 ヒートポンプ方式 ヒーター方式 ヒーター方式
乾燥時間 約3時間 約3時間 約3時間10分 約3時間40分
電気代(1時間あたり) 約37.2円 約20円 約60円 約40円
設置場所 浴室 洗濯機置き場 洗濯機置き場 洗濯機置き場
その他機能 暖房、換気、涼風など 洗濯、乾燥など 洗濯、乾燥など 洗濯、乾燥、サイズがコンパクト

1番電気代が安いのは、ヒートポンプ方式のドラム式洗濯機になります。ヒーター加熱の電力が要らない分、使う電力量は抑えられています。さらに、槽内の空気を冷やすための水道水も要りませんので、水道代の節約にも役立ちます。デメリットとしては、洗濯機本体の価格が高価なため、初期費用が1番高くなる点です。他の洗濯乾燥機は、機種によっては異なる場合もありますが、浴室乾燥機よりも電気代が高くなる傾向があります。
浴室乾燥機がお住まいのマンションや集合住宅の設備に備え付けられている場合は、雨の日などに利用することで賢い洗濯ができるでしょう。

まとめ

浴室乾燥機と洗濯乾燥機、衣類乾燥機は、それぞれにメリット・デメリットがあります。ライフスタイルやニーズに合わせて、最適な方を選びましょう。浴室乾燥機は、上手に活用すれば、暮らしの質を高める心強い味方となるはずですよ。

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