お家のリフォームや新築を考えている方なら「オール電化」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。2000年頃から徐々に普及が始まり、全体では10%、新築ではオール電化率約30%と人気が高まってきています。
この記事では、快適な住宅への一歩をサポートするオール電化のメリット・デメリットをお伝えいたします。
オール電化とは?
「オール電化」とは、家庭内で使用するエネルギーを電気のみでまかなう仕組みのことです。以前であれば、給湯器はガスをエネルギーとしていましたが、代わりに電気温水器やエコキュート等を利用します。キッチンには、ガスコンロでなくIHクッキングヒーターを設置することになります。
オール電化にするメリット
電気代の節約につながる
オール電化の特徴である電気温水器やエコキュートは、基本的には夜間に電気を利用して、必要な量のお湯を沸かします。よって、電気代が安い時間帯で利用できるため節約につながります。エコキュートであれば、電気温水器よりも熱を効率的に活用するのでさらに節約できます。加えて、一般的にはオール電化住宅用のプランが電力会社で用意されていますので、夜間は料金単価が割安で使える場合が多いです。
お風呂の給湯にかかるエネルギーは、資源エネルギー庁によると冬季のご家庭での電力消費の3割を占めているため、お財布にやさしい方法といえます。
災害時にも安心
電気温水器やエコキュートは、あらかじめ使う水をタンクに貯めています。そのため、タンク内の水は災害が起こった際に、非常用の生活用水として利用できます。
内閣府防災情報が掲載しているライフライン・インフラの復旧状況のデータ※より、他のインフラサービスと比べて電気の復旧スピードが早い傾向にあり、お湯が使えるようになるまでの時間も短縮されます。また、調理中に災害があった際、火災やガス漏れに繋がりにくいので安心です。
※『被害に関するデータ等-内閣府防災情報』を元に作成
調理時に快適・便利に使える
IHクッキングヒーターはガスと比べて熱効率が高く、フライパンなど調理器具の加熱が早いので、スピーディーに調理ができ時短になります。加熱するヒーターの部分は、フラットなタイプが一般的で台ふき等でサッと拭くだけで簡単にお手入れができます。また、IHクッキングヒーターはコンロの周囲が熱くなりにくいので、調理時の体感が涼しく、暑い夏の調理にうってつけです。
管理がしやすくなる
家庭内のエネルギーを電気に統一することにより、別の会社でガスを契約する手間がかかりません。支払い先も1カ所にまとまるので、家計の管理がしやすくなります。
また、電気、ガスそれぞれで基本料金があるプランを契約していた場合、使用料金と別に一定料金を支払わなければいけません。しかし、オール電化であれば基本料金に関しては電気分のみ支払えばよいため無駄な出費を抑えられます。
プランによっては基本料金無料・0円で利用可能の場合があり、使用した電気の分だけの支払いで済む場合があります。
オール電化にするデメリット
停電時の対応を考える
電気のみで住宅のエネルギーを支えることとなるため、万が一停電が起こった際のリスクに備える必要があります。ガスボンベとカセットコンロを非常食などと一緒に、家に備蓄し、対策しておくといいでしょう。
1日の入浴回数が制限される
前述したように、エコキュートや電気温水器はあらかじめ深夜にお湯を温めておくことで電気代を安く抑えることができるのが特徴です。そのため、タンク内のお湯を使い切ってしまうと、再度お湯を使えるようになるまで時間がかかります。1日の入浴数が多い方やシャワーを長く利用する場合は不便に感じることがあるかもしれません。
温める効率は悪くはなってしまいますが、容量が大きめのタンクを選ぶことで解消される場合もあります。
初期費用が高い
エコキュートは、設置するタンク容量によって価格に差があります。また、タンクサイズや設置場所で工事費が大きく変わります。設置するために排水用の配管など、新たな工事を行うことになる場合は工事費用が高額になる可能性があります。それらを踏まえると35万〜75万円が相場と考えるのがよさそうです。
工事費用や商品は施工会社によって異なります。工事を依頼する前に、複数の会社の見積もりを取り、比較しながら選定しましょう。
ストエネでは、地域に関わらず全国エリア※へオール電化住宅に合わせた深夜料金が安いプランを提供しています。さらに、電気・Wi-Fiをまとめてお申込み頂くとセット割引でお得にご利用いただけます。
※沖縄・離島を除く
もう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ一度下記のページをご覧ください。
https://sutoene-service.jp/wp/service/electricity/
オール電化のメリット・デメリットをご紹介いたしました。導入を検討する際は、メリット・デメリット双方を理解して、オール電化が自分のライフスタイルに合うかしっかり検討して選択するよう心がけましょう。