新居を検討する際に確認してほしいポイントが、建物のエネルギー設備。ガスは、建物設備として都市ガスとプロパンガスで選択できる賃貸サイトも多くあります。それぞれの特徴や価格の差異について詳しく探ってみましょう。自炊を頑張りたい方や入浴習慣がある方はぜひ、参考にしてみてください。
都市ガスとは?
都市ガスは、主に都市部で供給される原料が液化天然ガス(LNG)のことです。地下を通るパイプラインから家庭に供給され、安定した圧力で使えるのが特徴です。料金は、基本料金、使用量に応じて請求される従量料金などで構成されています。インフラ整備が進んでいる都市部では一般的なエネルギー源となっています。
プロパンガスとは?
プロパンガスは、全国で供給されている原料が液化石油ガス(LPG)のことです。各物件にガスボンベを運搬して供給され、定期的にガスボンベの交換が必要です。料金は、基本料金、従量料金などで構成されていますが、地域の相場や運搬の距離などによって料金設定がガス会社で大きく異なっています。
分かりやすく表でまとめると下記です。
プロパンガスと都市ガスの価格差ですが、東京都のプロパンガスの平均価格と一般的な東京の都市ガス事業者である東京ガスで価格を比較すると、使用量が5㎥の場合およそ3倍の価格差があります。(2023年10月時点)
価格差が生まれる理由
都市ガスとプロパンガスの価格差には複数の要因が影響しています。
供給インフラの差
都市ガスは地下のパイプラインを通じて供給されるため、コストが低くなります。一方で、プロパンガスは供給にはガスボンベが必要で、それを運搬するコストや人件費がかかります。
ガス会社や地域の相場の差
都市ガスはガス会社ごとの価格差があまりないのに対して、プロパンガスは、ガス会社や地域の相場の価格差が大きい状態です。遠隔地ほど価格が上昇する傾向がありますが、運搬によるコストや設備費用で一律の料金設定が難しいとも言われています。
気になる賃貸物件が都市部の場合、都市ガスの供給エリアかどうかをまずは確認しておきましょう。
契約形態の差
都市ガスは、賃貸物件をご契約中でも基本的に各ご家庭でガス会社、最適なプランを選べます。プロパンガスは、賃貸物件など集合住宅はアパート・マンション全体のガス会社を変更することとなります。そのため、事前にアパートや物件の大家さんや管理会社の許可がないとガス会社の変更は不可能ですので、各個人でプランを選べるといった自由度が少ないのが現状です。
都市ガスとプロパンガス、どちらが良いかは利用状況や地域によって異なります。プロパンガスは物件ごとに設置されているため災害時に強く、安心感がもてるメリットもあります。各エネルギーのメリットやデメリットを理解し、将来のライフスタイルや予算を考慮して、最適な選択をしましょう。
出典:
LPガス月別
https://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_lp_gusu.html
東京ガス料金表-東京都地区等(一般契約料金)
https://reception.tokyo-gas.co.jp/ryokin/?tik=1&_gl=1*praml2*_ga*MTI5Njc5MTcuMTcwNTM3MzExMA..*_ga_QM0FV3G555*MTcwNTM3MzI5Mi4xLjEuMTcwNTM3MzY0OC42MC4wLjA.